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私のイラスト(FFとか、BLEACH、Pandora Heartsが主)や 歌詞(アニソン)もがんがん貼っていきたいと思いますww
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アマリリスはドアを思いっきり大きく開け放った。



『お帰り。お手柄だったね、アマリリス。』
目を開けたときに目の前にいたのは、自分の隊長、頼だった。

『きみは、どうやら一人で飛び出して、時間のねじれに閉じ込められたらしい。』
『それより、どうしてここに?』
アマリリスは、一番疑問に思っていることをきいた。

『ん。それは愚問だよ。時間のねじれが出てくるのは、アビリティの能力者が自分の力を
フルに活用、または乱用した場合。
僕たちが存在する理由は何?この時間のねじれをなるべく抑えて、
周りに被害が出るのを防ぐためだよ。』
『あ…。』

『この時間のねじれでは、ねじれの中の歴史は、そのアビリティを使った本人の意志によって動かされる。
きっと、今ねじれの中で、不思議なものでも見てきたんだろ?
そういう顔をしてるよ。顔が凍りついている。』
すると、頼はアマリリスの顔をむにっと引っ張って、笑った。
それにつられてアマリリスも笑う。

『にしても、今回の人はやさしい人でよかったね。悪い人だと、
一生ここから出してくれない人もいたりするからね。
今回、アマリリスのことを、秘密結社の人間だとわかっていて、
少し遊ぶためだけに自分の家に連れて行った・・・ってぐらいかな。
まあ、それだと人攫いなんだけどね。』

頼は、ははっと笑うと、アマリリスの頭をなでる。

『この間はごめんね、もう一人で置いて行ったりしないから。
僕たちは、隊長と副隊長だ。一緒に行こう。』
『頼さん…。』

アマリリスは、泣く。
だが、アマリリスの長い髪で、その泣いている顔は、頼だけにしか見えなかった。

『それにしてもさ、』
と頼。

『今日の女の子は、粋な計らいをしてくれるよね。』
『え?』
頼は、アマリリスの下を指す。
すると――

『なっ、これはっ!!??あのヨーロッパの豪邸の時に、着せられそうになった服!?』
『アマリリスってさ、黒も似合うけど、ピンクもすごくかわいいよね。本当に。』
『うっ…。でも、ピンクは、嫌い…。』

『嫌いでも、本当にかわいいから。このまま他の隊員のところに行ってごらん。
みんな褒めてくれるから。』

『いやですっ!!!』



その日から、アマリリスの一番好きな色は、自分の尊敬する隊長が褒めてくれた色の
ピンク色へと変わった。
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