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私のイラスト(FFとか、BLEACH、Pandora Heartsが主)や 歌詞(アニソン)もがんがん貼っていきたいと思いますww
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その後、秘密結社の服を見につけたアマリリスは、頼と共に秘密結社へと帰っていった。
ちなみに、そのターゲットの女の子は、しっかり隊員のうちの一人を護衛につけておいてきたという。

ある日、隊長と副隊長のこれからの行動について話し合った直後、
二人のもとに、一枚の手紙が届いた。

『重要な話を、ただいまから会議室で、上官二人に話をします。
隊長、副隊長二人そろって、3階にある第1会議室まで来てください。』

高級な紙にそう綴られた紙を見て、アマリリスは、なんだかいやな予感がした。

会議室に着いた二人は、戦闘隊と書かれたテーブルの横に二人並んで座る。
そして、次々に入ってくる人を見やって、
『何が始まるんだろう。』
などと、話していると…。

『ただいまから、会議を始めます。』
そういって、当時の幹部である、フェリオネル・マージュリーが一番前に立った。
いつもなら、長が立つはずなのに、今日はなぜか幹部である。

『えー、今朝、残念なことに秘密結社長がお亡くなりになりました…。』
周りがざわめく。
『なので、ただいまから、新しく各隊の隊長、副隊長、幹部を決めなおしていきたいと
思い、皆様には集まっていただきました。
そして、今日から秘密結社の長となりました、フェリオネル・マージュリーです。
よろしくお願いいたします。』

意識が遠のいた。

――ということは、もう、頼さんと一緒にミッションに行けないということ――

それがわかったアマリリスは、心底、暗い気持ちになった。


しばらく、誰がどこの隊への移動をするかが話し合われ、まず
記憶力のよさから、アマリリスが武器長となり、
頼が幹部となった。

そして、戦闘隊長には頼の妹である、切舟美波が。
副長には、新しく上がってきた、香山港が。

研究隊隊長には、いままで副長だった、ロムナス・ジニーが。
副長には、ぐるぐるめがねのリャオ・シェンが。

司令塔隊隊長には、わずかながらも10歳でここまで上り詰めた、ラム・ゴールドが。
その副長には、しっかりとしたサポート役を。ということで、姉御肌のマリア・ローズが。

裏切り抹殺隊には、昔から副長だったシャドウ・クローネが繰り上げられて隊長となり、
副長には、豹だが、人語が話せる、二股の尾を持つ、ライルがなった。

回復隊隊長には、昔から能力に長けていたマルチ・ジョリーがなり、
副隊長には、昔、他の機関に入っていたという、メイ・リンがなった。

そして、アマリリスの部下である、武器管理副長には、
戦闘隊副長となった、香山港の弟の、香山海がなった。



『よろしくな。』
『よろしくお願いします。』

この一言だけを交わし、新しく席に着いた一同は、前に立つマージュリーを見る。
そして、その横に立つ頼を見て、また視線をマージュリーに戻した。


もう、これで、頼さんとは会えない。
そう思っただけで、悲しくなる。
まだ一度も二人でミッションに出かけたことがなかった。
昔の長が死んでしまったことよりも、そちらのほうがよほど悲しかった。

そして、今の隊長の中から、幹部補佐を出すことが決まる。
今まではそういう制度はなかったが、今回から導入されるらしい。
そうと決まったアマリリスは、思いっきりよく手を上げた。
少しでも、頼を助けられるのなら、このぐらいの仕事はすべてこなしてやろう。
そう、思ったからだ。

案の定、頼の指名も元々アマリリスだったようで、簡単に幹部補佐が決められた。
幹部補佐の仕事が何かは知らないが、まあ、何とかなるだろう。
そう思ったが、本当はそんなに甘くはなかった。

 

2年後。
初めての幹部補佐としての仕事が舞い降りた。
『はい、これ。がんばってね。』
そういって、手渡されたよりの封筒から、仕事内容の書いた紙を取り出した。

内容は日本にいる、脳を共有する双子の警護に当たってほしいとのことだった。
思った以上に簡単そうだったが、実はそうでもないらしい。

『双子のアビリティ能力者は、世界で初めてなんだ。
だから、機関のやつらが、二人を狙ってくるかもしれない。
だけど、二人だから、守る力も必要になってくるんだって。
さらにこのアビリティは、いくら昔の情報を探しても、掲載されていないらしい。
まったく新しい能力だそうだ。だから、この能力がどのような能力なのか調べて、
僕のほうに連絡して教えてくれ。できるか?』

頼は、手短に今回の以来の難しさ、重要さを語った。

『できるか?じゃなくて、やるんですよ。…がんばってきます。』
『ん。本当に心強いね。がんばってね。』
『はい。』

アマリリスは、勢いよく返事をした。

『今回のターゲットは、日本のここ。ここにいるようだ。
昔から、そんな気配はあったらしいが、能力が周りに影響をまったく及ぼさないため、
今まで詳しい消息がわからなかったらしい。
で、ここ最近の二人の能力の力が増大しているらしい。
もしかすると、二人の間で起こった何かの記憶の電波の容量がオーバーし、
世界の崩壊にまで及ぶ、大爆発にまで発展するかもしれない。
本当に、気をつけて。』

頼は、アマリリスの手にしっかりと封筒を握らせると、正面玄関に送りだした。


そして、今に至る。
『そんなこともあったな。』
アマリリスはしみじみと言った。

『なにかいいました?』
隣にいたベンジーが聞き返す。
『いいや。何も。にしても、暢気なものだな。あの二人は。』

そういって、アマリリスは体育館の後ろのほうで遊んでいる二人を見やった。
二人を見ていると、本当に世界の崩壊など起きるのか?とも思ってくるが、
頼が言ったことなので、アマリリスは信じる。

『じゃあ、ゲームを始めようか。』

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