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私のイラスト(FFとか、BLEACH、Pandora Heartsが主)や 歌詞(アニソン)もがんがん貼っていきたいと思いますww
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『頼さんっ!!ここより南1200mで、新しいアビリティを持つ人間が誕生しました!!
至急、処置をよろしくお願いします!!!』
『ん、わかった。』

アマリリスは、まだ幼く、頼もまた若かった。
でも二人とも隊を引っ張っていくにはよい人材であったため、
秘密結社の当時の幹部、そして今の長が、戦闘隊の副隊長と、隊長をこの二人に決めた。

アマリリスと頼は急いでそこから南へ飛んでいく。

『アマリリス、ここからは、君には危険だ。下がっていなさい。』
『でも、頼さんを一人で行かせては、危険ですよ!!もしかしたら、
アビリティ発動時の時間のねじれの中に閉じ込められてしまうかもしれないし、
二人で行ったほうが、いろんなものが発見できるかもしれません。
…同伴の許可を願います。』

アマリリスは頼に言う。
なるべく、この人を一人で行かせない為に、自分だけでも覚悟を決めてついていきたかった。

『でも、君はまだ幼いし…。』
『また…ですか?』


アマリリスはこの言葉が一番嫌いだった。
幼いから自分の信頼する隊長のところについてさえ行かせてもらえない。
いつものその言葉が、今日のアマリリスの心も苦しめる。


『でも、幼くたって、副隊長なんです!隊長のことを守りたいと思うのは当然なのではないでしょうか!?』
アマリリスは、このとき初めて頼に対抗した。
いつもだったら、他の隊員と共に後ろに下がらせられる。
でも、今日は我慢の限界だった。


『アマリリス…?』
『だって、幼いだけでついていけないなんて…。私はもうあなたの下についてから随分とたちます。
私はあなたを信用している。なのに、頼さんは私のことを信用してはくれないのですかっ!!』

アマリリスは、引きとめようとする頼の横をすっと通り越し、一人だけで、今回の目的の地である
イギリスの首都、ロンドンに突っ込んでいった。

ロンドンの町は広く、複雑。
探す対象である、12歳の女の子もすぐには見つかる筈もなかった。
ましてや、今回は初めて任務にきてしまったのだ。
どのように行動するのかもわからない。

『頼さん…。』

アマリリスは、心の中で頼の名前をつぶやいて今日も目を閉じて眠る。


頼の元をたってから、1週間が過ぎていた。
もう、何も食べていない。
満足に寝てさえいない。

そんなアマリリスの横に不気味な男が立ったのは、夜あけ前。
その男は、細くなったアマリリスを抱き上げると、でっぷりと太った体でのしのしと
どこかへ去っていった。



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