忍者ブログ
私のイラスト(FFとか、BLEACH、Pandora Heartsが主)や 歌詞(アニソン)もがんがん貼っていきたいと思いますww
[1]  [2
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ここまで読んでくださったかた、本当にありがとうございましたww

この話は、もともと、美香と乃香がロボットの双子で、
親のロボット製造機から作られた子供。という設定だったのですが
もっと、キャラの人数を出したい!!!
ということで、普通の人間がテレパシーで
脳を共有しているという設定になりましたww

もちろん、この話はシロウトが書いたものなので
面白くないのは確かですがね。


とそこで、気になったことが一つ。
『なぜ、私が書く小説は髪の毛がロングの子が多いのか』
です。
美香はもちろんのこと、乃香もポニーテールながら、長いのは確かだし
アマリリスも、リサも、かなり長い。
なぜだろう?

そう。それは、ただ単に私がそっち系が好きだからだぁww
しかし、それにはそれなりの理由もあったりする。

髪の毛が長い方が、アクションのときにかっこいい気がする。
コスもしやすいし、いい事尽くめだ。

でも、短くないと普通の時ではふべんですね。 
短くてもいけないことはないですし。
はい。


それでは、第2話をお楽しみに!!!
1話すらも読まずに、あとがきだけを読んじゃった人、
早く読みなさい。

それでは・・・。
PR
もう一発。
今度は、交わすことが出来なかった。

リサノシロイホホニアカイセンガ

アカイセンガ
リサは、受ける前、両手で貌を防ごうとしたが防げずに、
その玉の餌食となった。

リサは、眼の前にがくっと跪く。

『さあ、観念しろ。』
アマリリスは、静かに言う。

『・・・・・・。』
リサは、首を横に傾けていった。
わらって。
『好きにすればいいです。』

『そうか・・・。』
『では、これから、お前は・・・・・・。』



ここからでは声が聞こえない。
何をアマリリスが言ったのか、その後が聞こえない。


『え・・・・・・?許して・・・くれるですか?』
その後の、リサの嬉しそうな声。
ああ、と答えるアマリリスの顔にも笑みが浮ぶ。

こちらの二人は、顔を見合わせ、
困ったような、嬉しいような顔をしてみせる。




勝ったのだ。
きっと、リサは・・・・・・。







『はあぁいですぅ!!!』
特徴的な、ロリロリ声。
紫の髪をツインテールにした
白と、赤いスカーフを巻いた転入生。

『今日から、この12組に入ることになった、リリッサ・メロン・フラン・コロン・ギガメアーさんです。
名前が長いので、リサちゃんと呼んであげてください。
では・・・、席は、藍田乃香さんの隣。
仲良くしてあげてくださいね。』

『よろしくですぅ~。乃香ちゃんww』
『うおぇぇぇ!!気持ち悪いから止めろよな!!そういう呼び方!!』
           
                        双子の日常第1話完っ☆☆

がきんっっ!!
刀と刀がぶつかり合う音。


アマリリスは、すぐ近くに美香を下ろして、
リサとの戦いの準備を整えた。
そして、足に刺してあった銃刀法違反で捕まりそうなぐらい大きな刀を
抜き、リサに立ち向かっていったのだった。


『せいやあぁぁ!!』
『んぐぅ…!!』
アマリリスはリサに向かってその大太刀を振りかざし、それをリサが
少し小さめな小刀2本で防ぎきってみせる。

『やるですね…。』
『お前もな。』


かきーん!!

静かな学校、世界。

そこに響く、鈍い金属音。

その音は、遠くにこだまする。


(うわおぉおああああ)
美香はそう思うことしか出来なかった。
目の前の光景があまりにも、非現実的すぎた。

そのときだった。
紅いものが、眼の前をかすめる。
べっとりとした、アマリリスの血だった。
アマリリスはそんなことも気にせずに、切られた傷口をぺろりと舐めて
リサに向かって剣の先を立てていく。

『ふぅぅっ』
リサはその斬撃を辛うじてよけたが、リサの髪を止めていた
片方のリボンが、破れて、落ちた。

と、同時にリサは、刺突の構えを取り、地面を思い切り蹴って、
眼の前の黒コートに剣を突き刺そうとする。
それをアマリリスは、自分の剣で防ぐ。

その繰り返し。
閃く黒コートに、紫と赤の長い髪。
と、そこへ亜麻色のポニーテール。

『乃香っっ!?』
『うおおぅ!!?』
乃香は眼の前の光景に戸惑いを感じたようだが、
何とか、美香と同じ岩の裏に走ってきた。

『おいおい!なんだよこれ!この辺血が!』
『そんなことは、どうでもいいのよ!アマリリスが!!!アマリリスが!!!死んじゃう…』

乃香は授業の間に美香の記憶を見て知っていたが、
まさか自分が走ってきている間に こんなことになっているとは思いもしなかったのだ。

『おい、あたし達が手伝えることって何かないわけ!?』
『ええっ?!無理だよ!そんなの・・・、あ』
そうだ。アレがまだ残っている!!

授業の間にアマリリスが美香と男子から溜め込んでいた、
『眠りを誘う砲弾』が。
『スリーピング・ホール・・・。これ使えば、いけるかも。』
『これでいい!これでいいから早く打て!!』

乃香は美香からスリーピング・ホールを引っ手繰ると、
それを、リサ向かって撃った。

どっっという、変な音とともに、リサのスピードが落ちる。
アマリリスの貯めすぎが、逆に役に立った。
かなりの眠気と疲労感が、リサを包み込んだ。

『ふん。あいつら・・・。やってくれたな。』
アマリリスは、美香と乃香に向かって、ウインクをした。
(男じゃなくても、うおおおおお!ってなるゎ!!)
美香は、変な妄想に入る。
『おい!もどってこやぁ!』

乃香と美香のショートコントです。


『うぐぅぅ…。やってくれるですね・・・。』
『まあな。あいつらに渡しておいて良かった』
『……、それで勝ったつもりになるな ですぅ…。』
『!?』
リサはくっくっと笑い、足に填めてあった、黒い銃をアマリリスに向けた。
『これで抵抗できますかぁ?』
『くっ・・・。』
リサは今すぐにでも寝てしまいそうな自分の体を
必死で起こしながら、銃口をむける。

『これは、普通の銃とは違うのですぅ。逃げても、追いかけてくるのですぅ。
さらに、切ったら玉は二個になって増え、また切ると、そのまた倍の数に。
無限に増え続けるのですぅ。』

アマリリスはふんと鼻を鳴らした。
『知っているぞ。私はな、武器の保管者を務めていたものだ。
すべての武器の名前から内部、すべてを把握しつくした。』

リサはアマリリスを睨み付けた。

『ああ。その武器に弱点はない。ただな、その玉の動きを他人が止める方法が
1つだけあるのを知っているか?』
『!?』
『知らんようだな。その武器は、使い主が望めば止まるが、もう一つもっと、簡単な方法が
あるのだ。それはな……。』
アマリリスは、自分の足からもう少し大きい銃を抜いた。

『それよりも強い力を持つ同じ銃で、相手の頬を撃つ。それだけだ。』

『そんな方法が……。い、いやですぅ!!貌はっ!貌だけはっ!!!』
『では、それを下げろ。』
『それはもっと嫌ですぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ズドン!!!

リサは、それを撃った。
『ちぃっ!』
アマリリスは、まず第一撃を交わす。
『くそっ!!』
そして、流れに沿ってリサの貌に銃口を向けて撃った。
流石に、眠いながらにもその玉をよける。

 

『やめてえぇぇ!!夜まで寝れなくなっちゃうよ!
知ってる?夜寝ないとお肌に悪いんだよ!』

『知らん。私は、そんなものに興味はないのだ。さあ!さぁ吸え!』

『きゃぁぁ』
『ほらそこ!!五月蝿いですよ!』
『すんません!!すんません!!!』

おかげで、先生に怒られることができました。おめでとう。

『・・・・・・いい??アマリリス。ほらあそこに、とても眠そうな男子がいるでしょ?』
『ああ。』
『アイツからは吸っていいわよ。さぁ!!吸えぃ!!』
『了解!!』

ガシャコン!!
アマリリスは、スリーピング・ホールという名の、物騒な武器を
その眠たそうな男子に向けて、吸い始めた。

(何とか助かった…。けど、どうすればいいんだよぉぉ~)
まさに、そう思った瞬間だった。

窓の外に、仮面をつけた、黒いマントの女が見えたのだ。
さああぁぁぁっと血の気が引く。
(出た・・・。本当に出やがった・・・!!)

きっと、そいつが機関の奴に違いなかった。
アマリリスの言ったとおりの格好をしている。
黒いマントと、紅い仮面。

『アマリリス!!でたっ!!でたよ!!機関の奴が!』
『ああ!わかっている!』
なぜか、そう叫んだアマリリスの表情は生き生きとしている。
そして、周りの時間はアマリリスの武器、スリーピングホール
のせいで止まり、みんな、石の様になった。

アマリリスは叫んだ。
『つかまれっ!!』
『うん!』
美香は、アマリリスの首辺りにしがみつく。

『聖なる、紅い瞳よ!我に力を与えたまえ!!我の名はアマリリス・キャルロン・リリー。
神との契約を契約を果たした者なり!!』

アマリリスの体はそう叫ぶと同時にベランダから(3階の)とび
紅い血のような花弁に包まれて、
最初であったときのような姿になった。

ちらりと見えたのだが、最初着ていた 黒っぽい緑のコートの中には
とてつもなくたくさんの武器が納まっていた。

(うゎ・・・。)
その中には、見たことのないような武器も混ざっている。

すたっっとアマリリスは着地すると、目の前には先ほどの機関の奴がいた。

『あのぉぉぉ…。』
その『奴』はたどたどしく、口を開き、仮面を取った。
結構可愛い。

特徴といえば、長い、ツインテールの紫の髪と、微妙に見える、
『絶対領域』。

『あのあの、美香さんですよね??』
『お前に教える義理はない。』
美香のかわりにアマリリスが答える。

『違うんですか??』
『例えそうだったとしても、お前には教えない。
……あと、人の名前を聞くときは、自分の名前を名乗るのが先だろう?』
少女はハッとした様に、もじもじしながら、自己紹介を始める。

『私の名前は、リリッサ・メロン・フラン・コロン・ギガメアーと言います。
 名前が長いので、いつもは、リサって呼ばれてます。
 よろしくお願いします。』
『私の名前は…』

リサが自己紹介をし終わり、アマリリスも名乗ろうとしたところで、
邪魔が入った。

『あ、あなたはいいんですぅ!!今から殺っちゃう相手の名前なんて、
毎回覚えられないから、言わなくていいんですぅ!!』
『貴様……!!』
『私が知りたいのは、その、双子ちゃんのお姉ちゃん。
 藍田美香ちゃんかどうかが知りたいのっっ!!』

くっと、アマリリスは唸る。
『貴様…、強いのか??』
『自分で言うのも何なんですけど、強い方です。』
『そうか…。それでは手加減は無用だな?』
『はいですぅ。あなたも、すぐに灰にして差し上げますぅ!!』
『で、あるからしてぇー・・・・・・・・・・。えー…』
先生の声が遠く聞こえる。
大事な部分が聞き取れない。
とにかく眠い。

ぎゅいぃいいいいぃぃぃぃん
『!?』
なにか、変な音が聞こえるような気がする。
だんだん眠気も取れてきているような・・・?

きぃいぃぃぃぃぃぃん!!
あ、気のせいじゃない!!絶対に目の前から聞こえる。

『アマ・・・ うぎゃああぁ』
はっと気づいたときには、目の前に、ドリルっぽいものがあった。
『なにそれ!!』

『?? 気づいたか?』
『はい?』
『いや、寝てたのでな。これで眠気を取ってやろうと思って。』
『そんなので取るんだったら、自分で起こしてよぉ!』
『これで取らなければ意味がないのだ。本戦で力を出さなければ。』

そう。これは人の眠気を吸い取り、それを吐き出して使う武器
『スリーピングホール』という、その名のとおり、眠気を吸い取るものであった。

小説
・・・・・・。というわけで、生物の授業。
そして、またなぜか今度は最悪なことに目の前にアマリリスが。

(もういやだよ。助けて乃香ちゃん・・・。)

なんなの本当に・・・。

そしてふと気づく。
(あれ?なんかみんなの目線が・・・?)
なびく滑らかな、赤茶色の髪。
その中に浮ぶ、綺麗な白い貌。
そこにみんなの目線が集まっていた。特に男子。

ふっと、髪の毛を横へ流したアマリリス。
すると、そこで男子の小さな『おおおぅぅ』といううめき声がきこえた。

(うわぁ・・・。男子が・・・。)

完全に獣化。今にも、飛び掛ってきそう。
きっと、授業なんか聞いてない。
一番前の子もなぜか後ろを向いている。

そして、なぜかアマリリスの殺気がどっと増える(様な気がした)。
(なんで、殺気が増してるの??)
そう思ったが口には出さない。

『なぁ、美香??』
『ほえっ』
急にしゃべりかけられて、変な声が出た。

『何??なによ?』
美香がそう聞くと、アマリリスは美香に近づき、こういった。
『このクラスの男子は、悪の機関の連中かもしれない。』
『はい?』

なんですか?急に。
『ずっと、見ている気がする。美香を。』
『!?』

ちがう!100%違う!男子が見ているのは、
私じゃなくて、貴方よ!アマリリス!

『それ…違うと思うんだけど・・・。』
『いや、ずっと、こちらを怪しげな目で見ている。』
『ある意味ね。』
『?』
『とりあえず・・・用心するに越したことはない。以後気をつけろ。』
『うん。』

やはり、天然。じゃない、馬鹿の領域に一歩ずつ近づいていっている。
こんな奴に、美香の命を預けてよいものか。
危ないような気がする。

じいぃいいいいいぃぃぃぃ

月の名前を教えてから、数分が立っていた。
それにもかかわらず、隣からは、なぜか殺気の満ち溢れた視線が注がれる。

(怖いよぅ!誰か助けてぇぇ)
心の中で、美香は叫び続ける。
アマリリスの紅い目のせいか、とてもこわかった。

キーンコーンカーンコーン

そのとき、天からの助けのようにチャイムが鳴り響く。
(ふう。)
なんとか助かった美香は、ため息をついた。
『ありがと ござましたぁ』
みんなは、そんなことお構いなしに、
挨拶をし終わった瞬間に、アマリリスの机をぐるりと取り囲んだ。

転校生が来たときの恒例行事、『質問攻め』だ。

『アマリリスちゃんはどこの国からきたの??』
『機関機密だ。』
『美香となんか関係あるの?』
『機関機密だ。』
『日本語うまいね。どうやってべんきょうしたの?』
『機関機密だ。』

『どこの部活に入るの?』
『そんなものは知らん。』

(まったくもう・・・。冷たいなぁ)
すべての質問を断固拒否するアマリリス+クラスの諸君。
何かきもちわるっ

『時に聞くが、美香、次の授業は何だ??』
『え・・・あ?うんと・・・生物。』

……+美香
うわああああぁぁぁぁ やめぃやめぃ!!

気持ち悪い集団に飲み込まれた美香。
しかし、アマリリスはそんなこと気にせずに話を続ける。


『生物か。私は科学の方が好きなのだが。』
『え、なんで?』
『私は機関の方では武器を担当しているのでな。生物は得意ではないのだ。
 そのかわり、すべての武器の内部構造ならわかるぞ。えー・・・』
『だめだよ!みんなの前で武器とか言っちゃ駄目だよ!!何考えてるのさ!』

アマリリスは不思議そうに首をかしげる。
天然か?

『みんなは平凡なの!武器なんて使うのは、このクラスではアマリリスちゃん程度のものなの!!』
『ゲルヴェンタイズの内部構造はだな・・・』
『人の話は聞きなさい!』
『便利な武器なのだぞ?覚えておけば不利ではないと思うのだが…。』

いや、完全な天然だ。もしくはそれを通り越している。

もういやです。神様、仏様、日番谷様、白哉様助けてください。

 

その帰り道。

美香と乃香は、アマリリスのことは忘れよう!!
ということにして、普通に帰っていた。

今や、『アマリリス』や、『アイツ』は禁句となっていた。

『ねえ、美香?』
『ん?』
『例のあいつさぁ・・・『だめよっ!!』』
『ああ、そうだった・・・。わりぃわりぃ』

そして、沈黙が流れる。
『あ、乃香、』
『なによ?』
『マンガ返して?』
『……ごめん。何のこと?』
『!?』


家に着いた。
二人は、そこから自分の部屋に行き、
かばんを肩から下ろし、自分のお気に入りの場所に座る。
美香は、自分の椅子のところ。
乃香はベットの上に座り、近々始まろうとしている
この大きな冒険に、思考を向けていた。

謎の美少女、アマリリスと
謎の機関、黒のマント達。(アマリリスが勝手に呼んだ名前だが。)
本当の意味で謎だらけ。

『いったいどうなってるのよ!!もう~』
そう叫んでも、仕方がない。
とりあえずは明日の準備、宿題をして寝るのだった。

次の朝。
『!?』
『はいはい。静かにぃ~!!すごく中途半端だけど、今日から転校生です。
ほら、挨拶して。』
『アマリリス・キャルロン・リリー。よろしく。』
『じゃあ、アマリリスの席は・・・あそこで。あの、髪の毛の長い
美香の席の隣だ。』
・・・・・・!?

なぜこいつがここに!?
『乃香の方は、ある程度戦える力があるからな。』

つーか、何で皆さんこんなになじんでんの!?
『催眠術をかけたからな。』

こんな偶然がありますか!?
『催眠術をかけたからな。』

全部催眠術ですか・・・。
『そうだ。こんなこと、わけない。』

……。

隣から視線が。
じっと、こちらを見ている紅い瞳。
『うわ~・・・。なんつうか、すごい威圧感。』
じぃ・・・。
『やめてやめて!怖いよアマリリスさん!!』
『おい・・・。』
『!!』
『アレは何だ?』
ふと指差された方を見ると、そこには
黒板が。

『ああ。あれは黒板って言ってね、』
『違う。そんなものは、分かっているからいいのだ。そこに書いてある
字のようなものは、なんて書いてあるのだと聞いているのだ。』
日本語・・・?
まさか、この子日本語読めない!?

『日本語が読めないなんてことはないよね?』
『・・・あれは、読めない。』
黒板の隅の方。国語全般のときに使う、日にち。

『ああ、あれはね、今は5月だから日本の読み方で
皐月っていうんだよ。』
『さつき?』
『うん。で、6月は水無月、7月は文月、8月は葉月っていうんだよ。』
『・・・了解した。』

かたいなぁ・・・。と思いつつも、いろいろなことを教えてあげる美香と
それをまじめに聞くアマリリス。
なぜか、不思議な感じだ。

『おいおい・・・。なんだよ。』
乃香が突っ込みを入れる。

『わからないぞ?私だって、相手の実力知らないのだ。』
『でも・・・でもですよ?私たちの電波が、世界をめちゃくちゃにしたら
どう・・・なるんですか?』
美香は控えめに聞く。
『・・・・・・、多少の危険が伴うが、お前たちを殺すことになるかもしれん。』
『!?』
二人は驚いた。
『まあ、あくまでも可能性の話だが。でも、殺すともっとひどいことになる可能性もある
その辺は臨機応変に対応するから大丈夫だ。
いざとなれば、『もともといた』という事実から消すことになるやもしれんが。』

酷いことを簡単に言ってのける。
こいつに、人情とかはないのか!?

『よし。これで、ある程度のことは分かった筈だ。何か質問はないか?』
『え・・・?色々と突っ込みたい所はあるんだけど、
質問とかはないかな?』
『ふん。まあ良いだろう。それでは、後日、また会おう・・・。』

アマリリスはシュンっと音を立てて消えていった。
後には、赤い花びらが数枚落ちている。
『なんなんだ、アイツは・・・?』
乃香はその花弁をつまみあげて言った。
『さぁ・・・。』
その女の名前は、『アマリリス・キャルロン・リリー』。
先に話したとおり、赤っぽい長い髪をしている女だ。
服は、緑っぽい。そして、胸元を開き気味にしている。
年は、美香や乃香と同じくらい。
つまりは、15歳くらいだ。

そして、最大の特徴が、この紅い瞳。
彼女は、その瞳で観察するかのように二人を見ていた。

『……変わった人材だな。』

アマリリスはふっと呟くと、風に髪をなびかせて食堂の
入り口のほうへやって来た。




そして、ガラッとドアを開けてはいると、
皆が、一瞬でこちらを見た。

『うわぁ・・・。』
皆からは、ざわざわとした驚きや美しさに見とれたため息
などが聞こえてきた。

そんな声が聞こえる中、アマリリスは他の人たちを見ようともせず、
まっすぐに、美香と乃香の傍まで来た。
二人は、一歩ひく。

『お前達・・・。』
『!?』
アマリリスは二人を引っ張って、食堂から出した。
そして、言葉を続ける。
『『同じ脳を持つ双子』ではないか??』

美香と乃香は顔を見合わせる。
その光景を見て、アマリリスはぶっきらぼうに
『そうではないのか??違うのか?』
といった。

『そうだったらどうするんだ?』
その答えを乃香が返す。

『そうだな・・・。まずは、私と一緒に同行してもらい、
 お前達を調べ上げる。
そして、お前達を守ることに専念することにしよう。』
『守る・・・?』
アマリリスは、縦に首をこくんと振った。

『今、そういう、珍しい人間はだな・・・。秘密機関で高価格で売買されるのだ。
 私も、一応その一人なのだが、色々と面倒でな。
 ・・・、まあ、お前達は特別な、超レア者で、
 秘密機関が狙っているわけだ。
 でも、そこで殺されたりすると、
 世界のバランスが崩れたりする危険性があるため、
 それで、守る・・・ということになる。』

もう、ちんぷんかんぷん。何言ってるかわからない。

『何で、私たちが消えると、世界がバーンってなるんですか?
えーっと・・・名前なんでしたっけ?』

『ん、ああ、アマリリス・キャルロン・リリーだ。
 えー、二つの脳の間では、通常は
 何もおこらないはずだよな?』

『はい。』
『でも、お前たちの脳は例外で、
脳同士の間で、電波が発生して、それで記憶が交換できるようになっているのだ。
しかし、少量の電波なら問題ないのだが、
あるはずもない所に電波が流れると、
それが変化したり、大量に流れたりと、危険なのだ。
それが、時には世界を巻き込むこともあるというわけだ。』

『それで・・・か』
『ああ。だから、私がお前達を、まず調べて今どのくらい危険な状態なのかと
どこの機関が狙ってるかを徹底的に調べ上げて、
守るから、お前達は安心しろ。大丈夫だ』
 
 

『あははっ!またかぁ・・・。』
『本当にねぇ~』
美香ろ乃香は苦笑する。

これも、またいつものこと。
何かで言い合って、顔を見合わせて笑う。

そして、そのあとは何事もなかったかのように
別のことを話して過ごすのだ。

『そういえばさぁ。』
『ん?』
『3時間目、そっち何?』
美香が聞く。
『えっと・・・。確か、美術。そっちは?』
乃香が切り返すと、美香は得意げに、
『にょほほ~。次はですねぇ・・・。なんとなんと、生物なのですよ!』
といった。しかし、乃香は『ゲッ』と言って、下を向いた。

『何さ何さ!!生物いいじゃん!ボルボックスとか、面白いじゃん。』
美香の基準が分からない。
『どこがだよ!!』
乃香もそれとなく突っ込んでみる。

『だったら、あたしはミジンコのほうが好きかな。』
なぜだ?
『だって可愛いもん。ひよこみたいで。』
『あ~確かに。』
どこがだ?
全くと言っていいほど、(と言うかもう、なぜ微生物で盛り上がれるのか
分からない。)意味不明だった。

『あ、今日美術は、あれよあれ!』
『あれって何?あれだけじゃこの世の中生きていけないのよ?』
『うん・・・えっと、あれ・・・そう!あれ!じゃなくて、ポスターだ!』
『やっとでたね。』
『うん。』
乃香はポスターのイメージを語りだした。

『あたしは、火事のポスター。火が燃えてて、ファイヤー!!みたいなやつ。』
『なんじゃそりゃ』
『とりあえず、ファイヤー!な感じで。』
『ねえ、レタリングとか考えたの?』
レタリングとは、文字の構成、書き方などである。

『あ、まだだ。』
『じゃあ、明朝体?ゴシック体?』
『じゃあ、名前的に、ゴシック体で。』
美香はふう。とため息をついた。

『だから点数悪いのよ。小テストの。』
『だけど、期末とか中間はいいじゃん!!』
『それは、私のを見てやってるからでしょ。』
『ばれてたの?』
『当然。』
美香は縦に首を動かした。

いつも乃香は問題がちんぷんかんぷんなので、
美香の記憶から手繰り寄せて、答えを書き写していたのだ。
なので、点数だけは良い。

『なによぅ!!もぅ!!』

『あっはっはっはっは~っっっ』

その声は、どこまでも響く。
横の学校自慢の庭園にまでも。

――しかし、そこには黒い影があったのだ。
腕組をし、赤っぽい髪をした女。それがずっと、横目で
こちらを見ていたのだった。

『ちょっと、様子見てくるかなぁ~。
 あ、食堂か・・・。いいや。あたしも次の時間
 選択何もとってないし。あたしも美香と一緒に
 何かたべてこようっと・・・。』

乃香は、辞書を机の上にどさっとおき、そのまま食堂へ
直行した。

食堂――
今は美香を含め、5人ほどの生徒がお菓子など、
個人個人違うものを食べていた。
この人たちは、美香や乃香と同じように
選択で何もとっていない人たちである。

『ふあぁぁぁ』
美香が、欠伸をする。
すると、ある記憶・・・、ちょうど15分前ぐらいの乃香の記憶が
美香の頭に流れ込んできた。

(あらぁ~。何やってんのさ・・・。そんな問題ぐらい、ショウリンの
ノート貸してもらわなくても、出来るはずなのに・・・。)
美香は頬杖をついて、ふうとため息をついた。

(何やってんだか。)
(何やってんのさ。)
・・・。二人とも思っていることは同じである。

5段が飛べなかった美香と
簡単な問題が解けなかった乃香。

二人とも出来ないことは、とことん出来ない。

(ん?乃香?こっち来てない?)
美香は、乃香が近づいていることに気がついた。
(何でだろう・・・?)
そうこう考えているうちに・・・。

『美香!!』
『うひゃおぅっっ!!』
『なんだよ?うるせえな。』
『びっくりした・・・。』

乃香が美香の横に座ると、美香は、
今自分が食べようとしていたお菓子を
少しわけてやった。

『で、今日はすごかったな。』
乃香は、意地悪そうに言う。
『乃香だって。』
美香も負けじと言う。
『だってさ・・・。5だんっっ・・・。っぷはっはっはっは~』
『なによ!前は跳べたわよぅ!!』
『でも、今は跳べなくて、亮太に保健室に連れて行かれてたろ?』
『ぶーっ!!』

美香は頬を膨らませた。
『そんなこと言ったら、乃香も、未だに
福山っちの問題解けないじゃないのよ!』
福山っちこと福山先生は、いつも基礎中の基礎しか出さないのだ。
そして、たまに、単元テストの前だけちょっとした応用問題を出す。

『うるせえや!5段に言われたかないね!』
『私だって、100ます計算(掛け算)1分以内で終わらない人に
言われたくない!』

二人して怒鳴って、顔を合わせた。
そしてしばらくして・・・。

『ぷははははは!!』
『まただ・・・。本当に変なのぉ~』
・・・笑い出した。


その後は、まじめにやることに決めた乃香。
(また絵かいてたらどうなるか分かったもんじゃないっっ!!)
そう思いながら、必死にノートを書き写す。

しかし、いつも絵ばかりを描いていた乃香は
ノートをとることには慣れておらず、結構大変だった。

~キーンコーンカーンコーン~

やっとノートをとり終わったときに、チャイムが鳴った。
(ふう。死にそう。)
教科書やノートをぽんぽんと集めて揃えると、
自分の席から立ち上がって、後ろの方から
辞書を取ってきた。

(そういえば、美香はどうしたんだろう・・・?)
急に乃香は美香のことを思い出し、
美香の記憶のほうへと、心を集中させていく。

『はぁ!?あいつ、5段・・・?何やってんだか・・・。
しかも倒れてそこから記憶ねぇし。』
小声で、その言葉をつぶやいてみる。
(あ、やべ。ノーととるとこなくなった・・・。)
それでも、乃香はその絵を消そうとはせずに、
横の細々とした所に、小さい字でノートをとった。

そして、福山先生のゆっくりとした説明をしている間に、
乃香はまた隣のページに、また違う絵を描き、
自分の持っているペンで適当に色をつけて、
そのページを破り、こっそりとファイルの中にしまった。

『多分みんなとき終わったかな。えー、というわけなので、えーっと、ここの教科書
p25の問B、(5)の問題を・・・。』

乃香はそれに気づかずにまだひたすらノートに絵を描いている。
『じゃあ、今一生懸命に、ノートに書いてた、藍田さん。
よろしくお願いしまーす。』

福山先生は、ノートに一生懸命『描いていた』乃香を
『書いていた』と思ったらしい。

『はぁっっ!!はぃぃぃぃ!!??』
『はい。いい声ですね。それでは、今一生懸命に
書いていたその説明を、口答でいいので言ってください。』
乃香は、意味不明だった。
何か分からないけど、立たされて、答えをいえっ!?
そんな無茶な話があるかぁ!!
と思った乃香だったが、後ろの席のショウリンこと
松林稟子に、ノートを貸してもらい、その書いてある文字を
ただ読んでみた。

『はい。OKです。きちんとまとまっていますね。
 流石学年1位の美香さんの妹です。』
ここで、美香の名前を出すのもどうかと思うが、
とりあえず、なんとかこの危機を免れた。

『ありがと ショウリン!』
『ううん。いいのいいの。』
そういうと、稟子はにっこりと笑った。
『・・・・か・・・。・・・みか・・・。みか!みかみか!』
誰かが、私を呼ぶ声がする。
きっとこの呼び方は、亮太だろう。
そんなことを考えながら、美香はゆっくり寝返りを打つ。

『うぅん・・・。』
『お、みかみかが起きた!』
『はぇ?何々?』
起きてみると、そこは冷たい体育館の床。
ではなく、保健室のベットだった。

『何でここに・・・?』
『俺が、運んできてやったんだぜ。感謝しろよな~。』
亮太は得意げにそういった。
美香は、小さく『ありがと』というと、ばさっと、ベットから出た。

『大丈夫なのか?もう。』
『うん。多分ね。』
『へぇ。じゃあ、俺は次選択Bのサッカーだから、行くわ。』
『うん。じゃね。』
美香は、手を軽く上げて振った。
『おう。』
亮太も同じように手を振って返した。

『よし・・・。私も・・・。って、あら?私この後授業ないんだった。
 選択は個人の自由だからね。うん。じゃあ、先に間食食べちゃお♪』
美香はそのまま、食堂に向かうことにした。


少し戻って、またまた1時間目の始め。
こちらは、乃香だ。
(あいつ、跳び箱かよ・・・。いいなぁ)
乃香の授業は、授業がつまらないことで有名な
『福山先生』の数学だった。

つまらない先生+(乃香にとって)つまらない授業の数学。
最悪だった。
(ひぃぃまぁぁぁ~)
こんな歌を心の中で歌いながら、
ノートに、落書きをする。
結構、様になっている絵だ。




もう、乃香のノートは『数学のノート』と言うよりは
『落書き帳』のようになっていた。

カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
★結來★
年齢:
30
性別:
女性
誕生日:
1993/09/23
職業:
高校生
趣味:
パソコンじゃね?
自己紹介:
ただの変人ですww
ブログ内検索
カウンター
ぷちカンパ
時計
ザックス体力測定
最新コメント
[09/10 ぷあぷあちゃん]
[09/22 ぎりこん]
[08/26 レイン]
[08/12 結來]
[08/08 バスカヴィル]

Copyright © 【氷桜 ~hyouou~】 All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]