忍者ブログ
私のイラスト(FFとか、BLEACH、Pandora Heartsが主)や 歌詞(アニソン)もがんがん貼っていきたいと思いますww
[117]  [116]  [115]  [114]  [113]  [112]  [111]  [110]  [109]  [108]  [107
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

また戻って、こちらは、アマリリスとリサ。

『ちょっと…待つです~。速いです~ぅ!!』
リサはへろへろになりながら、カンカンと音を立てて階段を上っていくアマリリスを
必死で追いかける。

『……。』
それに対し、アマリリスは、赤っぽい茶色の髪を左右に揺らし、
無言で、先ほど採取した催眠薬をを見つめている。

『……アマリリスさん、その薬、何なんですか?』
『うむ…。見た所、私たちが使われたものらしい。多分、東雲隼人は
いつもこれを使っていたのだろう。 これには、私の感じる限りでは、
東雲隼人の魔力が少し残っている。』

『そうなんですか…。』

リサは、昔のことを思い出そうとする。
しかし、あまり思い出せない。先ほどの記憶を忘れた時の後遺症だろうか。

『アマリリスさん…、その…あの、それって私たちが使われたものなんですよね?』
『ああ。多分な。』
『で、それがそこに落ちてたってことは、隼人先輩が、美香さんと乃香さんと、桜さんを
連れて行ったんですよね?』

『…ああ。そういうことになるな。』

そう返事が返ってくると、リサは、アマリリスからその薬を引き取り、
先ほどアマリリスが残っていると言った、魔力を探ってみる。

赤や、黄色や、オレンジの糸が絡みあったようになっているこの魔力。
しかし、細い糸が、あちこちで切れていて、とても上手く魔法を使ったわけではなく、
何かを失敗したかのような、そんな魔力。

昔の、東雲隼人の魔力とは、全く違う。
こんなに形は悪くない。
こんなに赤々とした色ではない。

これは――――……。

『これ、隼人先輩が使った薬じゃないです。』

『は?』
アマリリスは、もう一度、その液体に残る魔力を探る。
しかし、何度試しても、自分の受けた攻撃に宿っていた魔力と全く同じである。

『隼人先輩の魔力は、こんなに、赤々と燃えるようなものでもなければ、
こんなに不恰好でもないんです。隼人先輩の魔力は、
青や紫色などの、寒色系の魔力、そして、こんなに糸が絡まったような、ぐちゃぐちゃな
魔力ではなく、六角形なんです。』

『……そうなのか?』

人によって違う、魔力の形と色。
こんなにも違うのに、間違えるはずがない。
しかし、何処か似ている。

感じる魔力の感覚が、二つともよく似ている。
空と海の狭間を探すように探すことが困難なほどに…。

『ええ。こんなに違うのにおかしいでしょう?アマリリスさんでも間違えるほど、
似ている魔力。これは、双子特有の魔力なんです。』
『双子…。』

『性格が反対だから色も形も違う。でも、双子だから、とてつもなくそっくりになるんです。』
『ということは、東雲隼人も…』

アマリリスの瞳孔がみるみる開いてゆく。

『はい。隼人先輩も双子です…。』
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人だけにコメントする。)
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
プロフィール
HN:
★結來★
年齢:
30
性別:
女性
誕生日:
1993/09/23
職業:
高校生
趣味:
パソコンじゃね?
自己紹介:
ただの変人ですww
ブログ内検索
カウンター
ぷちカンパ
時計
ザックス体力測定
最新コメント
[09/10 ぷあぷあちゃん]
[09/22 ぎりこん]
[08/26 レイン]
[08/12 結來]
[08/08 バスカヴィル]

Copyright © 【氷桜 ~hyouou~】 All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]