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私のイラスト(FFとか、BLEACH、Pandora Heartsが主)や 歌詞(アニソン)もがんがん貼っていきたいと思いますww
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アマリリスはドアを思いっきり大きく開け放った。



『お帰り。お手柄だったね、アマリリス。』
目を開けたときに目の前にいたのは、自分の隊長、頼だった。

『きみは、どうやら一人で飛び出して、時間のねじれに閉じ込められたらしい。』
『それより、どうしてここに?』
アマリリスは、一番疑問に思っていることをきいた。

『ん。それは愚問だよ。時間のねじれが出てくるのは、アビリティの能力者が自分の力を
フルに活用、または乱用した場合。
僕たちが存在する理由は何?この時間のねじれをなるべく抑えて、
周りに被害が出るのを防ぐためだよ。』
『あ…。』

『この時間のねじれでは、ねじれの中の歴史は、そのアビリティを使った本人の意志によって動かされる。
きっと、今ねじれの中で、不思議なものでも見てきたんだろ?
そういう顔をしてるよ。顔が凍りついている。』
すると、頼はアマリリスの顔をむにっと引っ張って、笑った。
それにつられてアマリリスも笑う。

『にしても、今回の人はやさしい人でよかったね。悪い人だと、
一生ここから出してくれない人もいたりするからね。
今回、アマリリスのことを、秘密結社の人間だとわかっていて、
少し遊ぶためだけに自分の家に連れて行った・・・ってぐらいかな。
まあ、それだと人攫いなんだけどね。』

頼は、ははっと笑うと、アマリリスの頭をなでる。

『この間はごめんね、もう一人で置いて行ったりしないから。
僕たちは、隊長と副隊長だ。一緒に行こう。』
『頼さん…。』

アマリリスは、泣く。
だが、アマリリスの長い髪で、その泣いている顔は、頼だけにしか見えなかった。

『それにしてもさ、』
と頼。

『今日の女の子は、粋な計らいをしてくれるよね。』
『え?』
頼は、アマリリスの下を指す。
すると――

『なっ、これはっ!!??あのヨーロッパの豪邸の時に、着せられそうになった服!?』
『アマリリスってさ、黒も似合うけど、ピンクもすごくかわいいよね。本当に。』
『うっ…。でも、ピンクは、嫌い…。』

『嫌いでも、本当にかわいいから。このまま他の隊員のところに行ってごらん。
みんな褒めてくれるから。』

『いやですっ!!!』



その日から、アマリリスの一番好きな色は、自分の尊敬する隊長が褒めてくれた色の
ピンク色へと変わった。
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『いつも、近くにあるもの…?私の?知識、記憶、人間?何がなんだかさっぱりわからぬ。』

しかし、アマリリスは、もう答えの鍵を言っていた。
知識だ。
この状況は、アマリリスの知識で何とかできるものであった。

『ん…?また紙が落ちている。』
アマリリスはその紙を拾うと、読む。

『今あなたは、答えを言った。もう一度先ほどの言葉を思い出せ。』

『だれか…いるのか?』
アマリリスは、また辺りを見回すが何もない。
しかしきっと、自分でヒントを見つけると、今のように紙で次へのメッセージが
贈られてくることになっているのだろう。

『記憶か?』

『NO』

『私の周りにいる隊員のことか?』

『NO』

『では…私の知識、経験から、その答えが見つかると言うのか?』

『YES。でも、記憶もあながち間違えでもないかもしれない。』



アマリリスは頼と最後にあったときのことを反射的に思い出していた。

『アマリリス、ここからは、君には危険だ。下がっていなさい。』
『でも、頼さんを一人で行かせては、危険ですよ!!もしかしたら、
アビリティ発動時の時間のねじれの中に閉じ込められてしまうかもしれないし、
二人で行ったほうが、いろんなものが発見できるかもしれません。
…同伴の許可を願います。』

アマリリスは頼に言う。
なるべく、この人を一人で行かせない為に、自分だけでも覚悟を決めてついていきたかった。

『でも、君はまだ幼いし…。』
『また…ですか?』


『時間のねじれに閉じ込められる…?
まさか、これ…。』

『YES』

すると、アマリリスのところにまた一枚の紙が舞い落ちてきた。

『あなたは、答えを見つけた。だから、このくだらないゲームを終了させる。
今から、20秒以内に、部屋のドアを開けて、その部屋から退室せよ』

つながった。

アマリリスは、いつものように目を開けた。
しかし、そこにはいつもの川や橋は見えず、かわりに大きなシャンデリアが見える。

『ここ…は?』

アマリリスが辺りを見回していると、ドアからノックのする音が聞こえた。
反射的に、アマリリスは『入れ』と言う。
ここは、自分の部屋ではないので、入れと言うのも不自然ではあったが…と思ったとたん
そのドアが開かれて、トレイをもった執事服の男が入ってきた。

『お嬢様、今日の朝ごはんは何にいたしましょうか?』
『は?』
『いや、だからあの、朝ごはんは何にいたしましょうか?』
『いや、…私はここの家のものではないのだが…、ここはどこなのだ?』

アマリリスはその男に尋ねる。
『何を言っているのですか。7日間も家から姿をくらませておいて。』
アマリリスは自分の顔をつねってみる。

『いたい…。ということは、夢ではないのか。いや、夢でも痛みを感じる夢を見るかも知れぬ。』
『何を言っているんですか?』



アマリリスは、仕方がないので、朝ごはんのパンだけをいただいてこの家から出ることにした。
しかし。


『お嬢様っ!!!そんな黒いお召し物を着てどこに行くんですか!?今日のお嬢様の服はこの
お気に入りのピンクのドレスですよ!!!』
『は?私はピンク色が一番嫌いだ。』
『何言ってるんですかっ!?お嬢様、風でも引いておられるのですか?』
『私は元気だ!!!』

そこで、ふと考える。
この執事が言っている「お嬢様」とは、一体本当は誰のことを指すのだろうと。


『なあ、私の名前は何だ?』

アマリリスは執事に問うた。
しばらくその執事は何を言っているんだという顔をしてこたえた。

『アマリリス・キャルロン・リリー様ですが…。本当に風をひいてはいないでしょうか?』
『っ…。では、今は何年だ?』
『今は、1789年です。』

『ほ、本当か?と言うと、今年はフランスで革命が起きる…。』
『いえ、起こったのです。ただいま本国は、そのフランスに兵を送ろうとしている最中でございます。』

アマリリスは、その執事に今日はやはり風邪を引いたようだ。休む。と言い、
執事を下がらせる。


今の状況を整理しておくと、自分はどうやらタイムスリップし、
どこかの貴族の家のものになっているらしいと言うところまで行き着いた。
そして、自分に都合のいいように、過去が書き換えられていて、
たぶん帰る術は、その原因をとくしかないと言うところも理解した。

『となると、一番怪しいのは、今回のターゲットだった12歳の少女と言うことか?』

アマリリスは自分が大きな男に連れて行かれたとは知らない。
これから、どのようにしてここを抜け出す場いいのかも、まったくわからない状況の中にいた。

すると――。


ぐにゃり。


今、近くの鏡が曲がったような気がした。


ぐにゃり。


いや、本棚もか?

そして、突然の眠気に襲われて、アマリリスはベットに倒れこんだ。


おきたのは、先ほどの家とは違う、もっとぼろぼろの家だった。
そして、床には一枚の紙が落ちている。
その紙には文字が書かれていて、内容はこうだ。

『自分が今置かれている状況を回避する術は、いつもあなたの傍にある。』

字も、なんだか子供っぽい字である。
『なんだ?これは。』

アマリリスはその紙を手に取る。
そして、自分の近くにあるものを、よく調べてみた。
しかし、手がかりとなるものは何もなかった。

『頼さんっ!!ここより南1200mで、新しいアビリティを持つ人間が誕生しました!!
至急、処置をよろしくお願いします!!!』
『ん、わかった。』

アマリリスは、まだ幼く、頼もまた若かった。
でも二人とも隊を引っ張っていくにはよい人材であったため、
秘密結社の当時の幹部、そして今の長が、戦闘隊の副隊長と、隊長をこの二人に決めた。

アマリリスと頼は急いでそこから南へ飛んでいく。

『アマリリス、ここからは、君には危険だ。下がっていなさい。』
『でも、頼さんを一人で行かせては、危険ですよ!!もしかしたら、
アビリティ発動時の時間のねじれの中に閉じ込められてしまうかもしれないし、
二人で行ったほうが、いろんなものが発見できるかもしれません。
…同伴の許可を願います。』

アマリリスは頼に言う。
なるべく、この人を一人で行かせない為に、自分だけでも覚悟を決めてついていきたかった。

『でも、君はまだ幼いし…。』
『また…ですか?』


アマリリスはこの言葉が一番嫌いだった。
幼いから自分の信頼する隊長のところについてさえ行かせてもらえない。
いつものその言葉が、今日のアマリリスの心も苦しめる。


『でも、幼くたって、副隊長なんです!隊長のことを守りたいと思うのは当然なのではないでしょうか!?』
アマリリスは、このとき初めて頼に対抗した。
いつもだったら、他の隊員と共に後ろに下がらせられる。
でも、今日は我慢の限界だった。


『アマリリス…?』
『だって、幼いだけでついていけないなんて…。私はもうあなたの下についてから随分とたちます。
私はあなたを信用している。なのに、頼さんは私のことを信用してはくれないのですかっ!!』

アマリリスは、引きとめようとする頼の横をすっと通り越し、一人だけで、今回の目的の地である
イギリスの首都、ロンドンに突っ込んでいった。

ロンドンの町は広く、複雑。
探す対象である、12歳の女の子もすぐには見つかる筈もなかった。
ましてや、今回は初めて任務にきてしまったのだ。
どのように行動するのかもわからない。

『頼さん…。』

アマリリスは、心の中で頼の名前をつぶやいて今日も目を閉じて眠る。


頼の元をたってから、1週間が過ぎていた。
もう、何も食べていない。
満足に寝てさえいない。

そんなアマリリスの横に不気味な男が立ったのは、夜あけ前。
その男は、細くなったアマリリスを抱き上げると、でっぷりと太った体でのしのしと
どこかへ去っていった。



『では、次は武器名山の手ゲームでもやるか?』
『そうですね~。』

ベンジーは、のほほんとアマリリスに微笑んだ。
『でも、私自分の使ってる、安っちぃ奴しかわかんないですよぉ?』
『まあ、そん時はその時だ。私が勝てば、私は双子側に残ることが出来るのだな?』
『そうですよ。ていうか、これで勝たれたら、もう私帰らないといけないんですよね~。』
『…そうだな。』

アマリリスは、少し考える素振りをして、答えた。

『まあ、その話は後でやろう。今はゲームに集中だ。』
『はい。』


先ほどの、シャドウ山の手の台はそのまま使われるらしく、二人はそのままそこに座っていた。
しかし、これはもうアマリリスの勝利が確定したようなものだった。

武器管理の隊長な上、記憶力もよく、戦闘能力もかなり高いアマリリスは、
この戦いで負けるはずはなかったのだ。
いや、負けるわけにはいかなかったからだ。


普通の隊員であるベンジーに負けることに対して、プライドが許さないのも、そうかもしれない。
自分の友達に、大見得を切っておいて負けるのが、癪だからかもしれない。
しかし、それ以上に負けるわけには行かない理由が、近くにあった。

それは。

台の横にたたずむ一人の青年。
金髪の長髪を後ろに流し、すっと微笑む彼の存在だった。



3年前だった。
アマリリスがまだ戦闘隊の副隊長で、頼が隊長だったころの話だ。

そうして、今。
戦いの場は体育館に移され、そこには、クイズ番組にありそうな台とボタンがセットされてある。
そして、二つの台の真正面にはギャラリーの皆さんが座り、
台の横には、司会者役となる頼が立つ。

『じゃあ、始めますが、いいかな?』
『はい。よろしくお願いします。頼さん。』
『よ、よろしくおねがいします!!!』

『ん、OK。じゃあ、シャドウ・クローネの山の手スタートッ!!!』


山手線ゲームだからボタンはいらないと思うが、そんなことお構いなしに、
ベンジーは一番最初の答えを言っていく。

『身長は、179センチメートルにゃ。』

そして、次がアマリリス。

『体重が、67kg』

『寝るときは、いつも真っ黒なローブを、そのまま下着の上に着用してねてるにゃ』
『そ、そうなのかっ!?』
『はい、ばっちり見てしまいました。』

『歯ブラシは、いつも青いものを使っているらしいな。』
『で、タオルはこれも青なんですよ。』
『そうらしいな。』

これでは、隊長の面目丸つぶれゲームである。
美香にシャドウの変なイメージ画がうかびあがってくる。


『靴は、昔お母様からいただいたものを使っているときいた。』
『そうなんですか。でも、そのお母様、この間お亡くなりになったそうなんですよ。』
『ああ。それで一旦母国に帰っていっていたな。』
『私、あの時すごく寂しかったですよ。』

どっちがどっちの順番かわからなくなってきている。
完全に普通の会話になってきている。
でも、二人とも自分の順番が来ると、ボタンを押すところは、流石である。


ぴりりりっ  ぴりりりっ


山手線ゲームが、シャドウの過去の笑い話になっているとき、
頼の携帯電話が鳴った。

『ちょっと、失礼。』
そう言って頼は、携帯電話に出る。

『もしもし、あ、クローネ氏か。ああ、うん。今二人が君の過去の話で盛り上がっているよ。
けっこうアマリリスにいろいろ話しちゃったんだね。うん。え?ああ。
彼女は記憶力が抜群にすごいからな。彼女に勝てる人を今までに見たことがないよ。
ああ。君が言ったこととか、やってることとか全部覚えているらしい。』

そして、しばらくそこから頼は頷く作業に入り、しゃべらなくなって、数分たった。
ぴっという音を立てて電話を切ると、白熱する山手線ゲームを止めに入った。


『ねえ、君たち、いま、シャドウ君から電話が入ったんだ。あまり、自分のことについて話されるのは
気分がよくないから、今回のゲームは引き分けてくれと言うものだった。』
『え?』

ベンジーが悲しそうな顔をした。

『よい。ベンジー、またこれから暇があれば、話そうな。』
『はい…。』


そして、山手線ゲームは、言われる本人の意向により、中止となった。
そんなこんなで2回戦。

『なあ、ベンジー。私が隊長ということはどういうことかわかるか?』
『え?そうですねぇ。わかんないです。』
『そうか。単刀直入に教えてやろう。お前のその小さな頭にでも簡単に入るぐらいに簡素にな。』
『言い方がむかつくけど、ありがとうございますぅ。』

2回戦が始まる前の二人の会話である。
アマリリスの正体がわかった後に、二人が肯定の端にあるベンチに座って話した話だ。

『私が隊長と言うことはな、シャドウと私は親しいと言うことだ。
だから、お前が必死になって調べたシャドウのプロフィール…たとえば誕生日とかか?
も、向こうから言ってくるぐらいに親しいのだ。
つまり、私は、お前が知っているような簡単な身長から正座などの基礎知識から、
あいつの、過去の話まで何から何まで知っているのだよ、わかるか?』

『えぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええ。そんなの卑怯ですよ!!!
私なんか、隊長が寝ている間にメジャーを持って部屋に入り込んで、身長を調べたりしたのに…。』

『やっぱり、いつも、シャドウが言っていた不思議な出来事の発端はお前だったのだな。』

『はい?』
ベンジーは首をかしげて、アマリリスに向き直った。

『いや、あいつは、何事も、かすかな変化があると、気になるタイプでな。
毎日のように後ろから気配があるが誰もいなかったりとか、
自分のものが2㎜ずれていたとか、そういうことで、何回も私に話に来ていたこともあったのだ。』

『えっ、やっぱり気づいてたんですか。』
『ああ。だが、あいつは、気になりはするが、奥底まで調べようとしないタイプだから、
詳しくは調べなかったそうだ。』

『ああ。ありがたいです。』

ベンジーは、ほっと息を吐いた。
『でもな、』
そこで、アマリリスが切り返す。

『私が逆に気になってしまって、調べてしまったのだ。そうしたら、お前の気圧と言うか
なんというかの変化のパターンが読めてきてな、そうこうしている内に
双子のところに送り込まれたから、犯人がわからなかったのだ。
で、数日前、お前がここに来たときにそのときに感じた、気圧と波長が似たものが
感じ取られたから、きっと、こいつなのだな。と思って
帰ったら調べようと思っていたのだ。』

『な、なんてことをっっ』

『でな、秘密結社に連絡を取ろうと思ったら、私はもう、完全に犯人にされていて、
連絡がつかぬまま、今日を迎えてしまったのだ。』
『そ、そうだったんですか…。』

アマリリスは、ぼーっとしたように、いつもとは語調を変えて話した。
いつものハキハキとした喋りではなく、美香のおっとりとしたしゃべり方と似たような感じで。


そうして、休み時間が終わり、頼が次の戦いの始まりの時間を伝えに来た。







なんかこれ、変なのですが。いろいろ間違ってますが。
気にしないでください。
ちなみにこれ、従妹にあげたやつです。
載せるものないので載せてしまいましたが。
そして舞台は第二回戦へ移る。

『次は、にゃんと、私の『裏切り抹殺隊隊長』シャドウ・クローネ隊長のプロフィール山手線!!
今度こそ負ける気がしないのにゃ。』
ベンジーは、ふふんと鼻を鳴らした。

『ほう…。お前裏切り抹殺隊の隊員だったのか。』
『そうにゃ。今回のは、私が、入隊してから毎日のように隊長を付回し、
付回した挙句にやっと掴んだ、きせきのプロフィール山の手。
ぜったいにまけにゃいにゃりよ!!』

『おまえ、ストーカーだったのか…。』
アマリリスがあきれたように言った。

『まあ、私もよくつけられていたがな。』


『ふんっ。そんな平隊員がつけられるなんて・・・。奇跡だにゃ。』
『ん?』

アマリリスは、小首をかしげる。
明らかにおかしい。こいつは一体、何を考えているのだ・・・?と。

『そうか…、お前、自分がこのゲームで負けるはずがないと言ったな。』
腕を組んでアマリリスはたずねる。

『そうにゃ。』

『ということは、お前、私が何者か、知らないな?』
『にゃ?』
そして、組んでいた手を、ベンジーに突きつけてこういった。


『お前は、この間の新入隊テストを合格したうちの一人。つまりは、入ったばかりの平の平隊員。
しかも、他の隊のことなど、入ったばかりで何も知らない上、
自分の隊の隊長にしか興味がないと来た。』

『そ、それがどうしたにゃっ!?』

『よいか、お前が生きて帰ることが出来たのであれば、早急に他の隊の隊長、
および副隊長の名前をすべて調べてみろ。』

『どういうことにゃっ?』

『私の自己紹介をしてやろうか。私の名前は、アマリリス・キャルロン・リリー。
A・D会幹部補佐及び、武器管理隊隊長、アマリリス・キャルロン・リリーだ!!!』

しばしの沈黙。
その場が凍りついた。

しかし、アマリリスの監視できたと言う、頼は微笑を崩さない。

『た、隊長にゃ?』
『そうだ。』
『た、たいちょうだったにゃりか?』
『そうだ。』

『たいちょー!????』

ベンジーの大きな声が校庭にこだまする。

そして、横で微笑んでいた頼も、すっと前に歩み出てくる。
『そして、僕がA・D会の幹部。切舟頼だよ。よろしく。』

『えっ、ちょまつにゃっ!!なにこれっ!!??きいてにゃいよぉ!?』
『自分のところの隊長にしか興味がないからそういうことになるのだ。』

『え?え?えーと…。今までの粗相を失礼いたしました…。』
なぜか、さっきとは打って変わって、頭を思いっきり縦に振りながら謝るベンジーに、
後ろのギャラリーも笑いをこらえきれなくなってきた。

『えっと…、もういいぞ…?あやまらんでも…。』
『いえいえっ!!隊長様にそんな迷惑なことをっ!!!さっきは、誠に失礼いたしましたっ』

だんだん、ニャーとかも消えてきている。
あれは、作り物の語尾だったのか?

『えっと、あれは、私と立場が同等から下に使う、愛好の印と言いますか、
駄目なんですよっ!!上の人に使っちゃいけないんですよ!』
『いや…、今、私は犯罪者になってるみたいだから、もうよいぞー…?』
『え?いいんですか?いいんですか?』
『よいよい。もうよいから止めてくれ。目障りだ。』
『そんなっ』

『ぶはーーーっ』
後ろで噴出す面々。
ほんとにもうアウトです。

『きたないなっ!!吐くなっ!!お茶を吐くなっ!!』
『止めるですぅ!!美香さんが、マーライオンになったですぅ!!』


『五月蝿ぁぁぁぁい!!!!!』
それを見ていた美香は、悲しそうにつぶやく。

『嗚呼…。出来ることなら私も舞踏会へ行ってみたかった。
でも、私にはこんな服しか…。』
美香は自分の姿を見てため息をついた。

すると、カラーライトが点滅し、早着替えを果たしたリサが魔女として姿を現す。
『どうしたんですぅ?シンデレラ。私に悩みを言ってみるですぅ。』
リサは先ほどとは打って変わって優しそうに語り掛ける。

『はい…。私もお城で行われている舞踏会へ行ってみたいのです。
しかし、私のこの姿では行くことが出来ません…。』
美香デレラは目を手で覆い、泣き崩れた。

『おお、かわいそうなシンデレラ。では私が魔法をかけてあげましょう。
シンデレラの服を美しいドレスへ!そして足にはガラスの靴を。
大きな馬車にはあそこのカボチャ……ん?』

理沙はカボチャがある筈の場所を見たが、そこには何もない。
明らかに準備のし忘れである。

『え…?じゃあ、馬車は、そうですぅ!シンデレラの持っているバケツがいいですぅ!
で、ねずみを馬に…あれ?』
ねずみ(ミッキーマウス)のぬいぐるみがある筈の所をまたリサは見るが、こっちにも何もない。
これも明らかに忘れ去られているようである。

『おほんっ。馬は…、あ、そこの転がっているセミ!!あれですぅ!!』
きっとあのセミは寿命で死んでしまったセミなのだろう。

理沙はそのセミを持って高らかに叫んだ。
『ちちんぷいぷいのぷーい!!』

すると、乃香、アマリリス、桜の三人が黒い布と馬車などの大きなダンボールを持って出てきた。
そして、美香は黒い布の裏でピンク色のドレスに着替えて馬車の窓から顔を出していった。

『おばあさん、ありがとう!!行ってきます!!』
『ああ。いいんですよ。行ってらっしゃいですぅ!!』
理沙もそう返すと、身を翻して小さな声で言った。

(誰がおばあさんですぅ!?まだ私は15歳ですぅ!!)
真ん中に、一人座った少女、美香がスポットライトで光を当てられる。

けなげな少女シンデレラ。
その座っている少女の服はみすぼらしく、とてもかわいそうに見えました。

『シンデレラ!!終わったのかい!?ですぅ?』
そう言いながら長いドレスを引っ張って出てきたのは、継母役のリサである。
『はい。終わりました。お母様。』
シンデレラは、スカートをはたきながら立ち上がった。

『ふん。そうかいですぅ。でもまだお前には沢山仕事が残っているだろうです?
さっさと終わらせるですぅ!!!』
『あ、はい!お母様!』

そういうとシンデレラは、隣においてあったバケツを持って舞台袖に入っていった。
入っていくのを見終わるとリサは、舞台の真ん中まで歩いてきて、両手を広げてこういった。

『今日は待ちに待った、舞踏会なのです!この新調した魅惑の紫のドレスで
王子様もめろめろなのです!!さあ!アマリリス、チエリ、いきますですよ!馬車が外で待っているのです!
さあ、はやく!!!』

すると、先ほどまでナレーションをしていた桜とアマリリスが、お姉さん役として、
これまた派手なドレスを着て出てきた。

『お母様。チエリはいつでも行けますわ!』
『お…お母様、私も行けます…わ?』
その二人は、その一言だけを言うと、リサと共にまた中に入っていった。
夏の暑さが残るどころではなく、まだ夏なのではないかと思われるほどセミがないている、
カレンダー上では秋のある日。

美香と乃香はいつも通りに学校へ行った。
ただし、いつもより多くの荷物を持って。


その日、文化祭。


『あー。ついに本番だね!乃香ちゃんと持ってきた?』
『持ってきたよっ!いちいち五月蝿いなぁ。もう。』
乃香は、美香に大きなかばんの中を見せる。

中には青色の布と、赤色の布がたたまれずに入っている。
美香は、うっ…。 とでも言いそうな、怪訝な顔をして、中を覗き込んだ。

そうなのだ。
今日の文化祭で美香たちは、有志団体として、体育館の舞台の上で
演劇をすることになっているのだ。

内容はシンデレラ。メンバーは、いつもおなじみの、5人でする。
そして、美香がシンデレラ役、乃香が、王子役をすることになっているのだが…。



ブ――っという音で上げられた幕。その舞台の端に水色の髪の少女、綾野桜が立つ。



『昔むかし、どこかの国に美しい少女がおりました。その少女の名前はシンデレラ。
シンデレラの声は、鳥のさえずりよりも美しく、そのやさしさは女神を思わせるほどでした。』
桜は、いつもの調子でエピローグを語り終えると、すっと舞台袖に入っていった。

そして、照明が消え…。

というわけで、決戦第一回目である。

『いにしえの~奈良の都の八重桜~』
『はいっ』

記憶力抜群のアマリリスは、ベンジーに対して30対10と、圧勝していた。

『ぬぬ~。す、すごいにゃ…。』
『ふふん。外国人だとしても私のほうが日本にいる期間が長い。』
『うう…。』

ぺしっ!ぺしっ!

美香が読み上げる札が、瞬く間に二人のどちらかの手に消えていっている。
二人とも恐ろしい記憶力だと、つくづく思う。

そして最後の札…。

『『はいっ!!』』

二人の手が重なっている。そして、下の手は…。

『べ…ベンジーちゃんのです。』
美香が、その札をベンジーに手渡し。

『ありがと。』
ベンジーはそれを受け取る。
まあ、そんな1枚など、ほぼ無意味なのだが。

『というわけで、アマリリスちゃん73枚。ベンジーちゃん27枚で、アマリリスちゃんの圧勝です。』
『ちぇ~。』
ベンジーは、ほほを膨らませる。
たとえベンジーが30枚覚えていようと、その30枚が、アマリリスの記憶しているものと一致していれば
もうベンジーに勝ち目はないと見てもよかった。

たとえるなら、ベンジーは亀で、アマリリスはウサギみたいなものである。
元が違いすぎるのだ。
しかし、ウサギと亀の物語のように、奇跡が起きて亀が勝つ場合もあるかもしれない。
しかし、アマリリスには、あの物語に登場するウサギのような隙は持ち合わせてはいない。

つまり、アマリリスの圧勝なのは間違いのないことだった。



一番の駄作です。だめだめですね。
『で、戦いの内容は何なのだ?』
アマリリスがベンジーに問うた。

『ふっふっふ。今回の戦いの内容は、一味違うのにゃ。
なんと…。』
少し間があってから、ベンジーは叫んだ。堂々と。

『まだ決まってないのにゃぁぁぁ!!!!!!』
『そ、そういうことを堂々というなぁっ』
アマリリスは、懐からでかいハリセンを取り出してベンジーをはたく。
今回も、アマリリスのバトルコスチュームは限界知らずの収納度である。

『な…、まだ細かいことまで言ってないのに…。
それには理由があるのにゃ。』

本当ににゃーにゃーと五月蝿いやつだ。
と思いながら、アマリリスはハリセンを折りたたんで元のところに戻す。

『今回はお互いの得意分野を二つづつ出して、それで戦うのにゃ。』
『貴様に得意分野というものが存在するのか?』
『失礼しちゃうにゃぁ。一応私もそういうものは存在するのにゃ。』

ベンジーは鼻を鳴らした。

『さぁてと。じゃあ、私から出すにゃ。私が出すのは、百人一首と、
私のところの隊長のプロフィール言い合いっこ、先に尽きたほうが負け!!だにゃ。』

ベンジーは、胸を張った。

『百人一首なら、日本人じゃないアマリリスは取れないのにゃっ!!なんと、私は、昨日3分の1ぐらい覚えてきたのにゃりよ、ふははははっ』
アマリリスは、ふっと息を吐いた。

『残念だったな。私のほうが日本にいる期間が長いのさ。』

そうなのだ。記憶力がいいアマリリスは、この間あった、全クラス対抗百人一首大会で、見事
優勝した、1年生の優勝者なのだ。
それを知らないベンジーは、いまだにふふふふふと不気味な声で、笑っている。

『そうだな、私は武器の名前を言い合い、先になくなったほうが負け。と言うものと
普通に戦闘と行こうか。』
これなら、アマリリスが負けるはずがない。
と思われた。が、ベンジーの笑いはさらに不気味なものになっていた。

『にゃりん♪戦闘なら、誰にも負ける自身がないのにゃ。武器の名前はしらにゃいけど。』

さて、この戦いどうなるのか。見ものである。
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